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ロープロファイル対応CPUクーラーとは?製品の特徴や採用すべき場面を解説

ロープロファイル対応CPUクーラーとは

PCパーツにおける「ロープロファイル」とは日本語で「小型」「薄型」を意味します。つまり「ロープロファイル対応CPUクーラー」とは「薄型の(全高が低く抑えられた)CPUクーラー」を指します。

ロープロファイル対応CPUクーラー「SCYTHE SHURIKEN3」。全高わずか39mmと非常に低く抑えられている(画像引用元:リンク先)

全高が低いことから、小型のMini-ITXケースなどCPUクーラーの高さ制限が厳しく設定されているケースにも装着することが可能です。

実は厳密な定義がない

ロープロファイル対応CPUクーラーは規格化されたものではありません。言い換えると、ロープロファイル対応CPUクーラーは「全高が低い」という特徴こそ共通していますが、何をもって「全高が低い」とみなすかの厳密な定義が存在しません。

あくまで各メーカーやユーザーが「これはロープロファイルだよね」と認識しているに過ぎないものです。そのため、ロープロファイル対応だからといって全ての小型ケースに収まるわけではないという点に注意しましょう。購入しようとしているクーラーが本当にケースに入るのかどうか、ケースの仕様を必ず確認するようにしてください。

ロープロファイル対応CPUクーラーの特徴

製品によって差はありますが、概ね以下の特徴を備えています。

  • 全高が低い(概ね70mm以下)
  • トップフロー型である
  • 冷却性能はそれほど高くないことが多い

全高が低い(概ね70mm以下)

先述した通り「全高が低い」点に関して厳密な定義はありませんが、概ね全高70mm以下の製品が「ロープロファイル対応」を謳っています。小型のMini-ITXケースや、全幅の狭いスリムケースへの組み込みが想定される製品群です。

トップフロー型である

全高を抑える関係上、ほぼ全ての製品がトップフロー型のCPUクーラーとなっています。「トップフロー型」とは、CPUに取り付けられたヒートシンクに対し、上部からファンで風を吹き付けて冷却する方式を指します。

大型化が難しい構造である反面、マザーボードに対して風を吹き付ける形になるためCPU以外の部品(メモリ、VRMなど)も同時に冷却できる点がメリットとされています。

冷却性能はそれほど高くないことが多い

ロープロファイル対応CPUクーラーは総じて冷却性能が限定的であることが多いです。これは、全高を抑える必要がある関係上、ヒートシンクの大型化が難しいことによります。

空冷CPUクーラーの冷却性能は基本的にヒートシンクの大きさファンの性能(風量)によって決まります。ロープロファイルの場合、全高を抑える必要があるためヒートシンクを大型化できず、ファンも薄型のものを採用することが多いため、どうしても高い冷却性能を発揮することが難しい場合が多いのです。

ロープロファイル対応CPUクーラーを採用すべき場面

ここからは「どのような状況でロープロファイル対応CPUクーラーを選ぶべきなのか?」という点を解説していきます。以下のような場合に適任と言えるでしょう。

  • CPUクーラーの全高制限が厳しい場合
  • 簡易水冷を取り付けられない場合
  • 高い冷却性能が必要ない場合

CPUクーラーの全高制限が厳しい場合

小型PCケースではCPUクーラーの高さ制限が厳しいことが多く、サイドフロー型の空冷CPUクーラーが物理的に入らない場合があります。このような場合、ロープロファイル対応CPUクーラーの採用が視野に入ってくるでしょう。

Mini-ITXスリムケース「Fractal Design Ridge」。CPUクーラーの全高が70mmまでと低い(画像引用元:リンク先)

簡易水冷を取り付けられない場合

CPUクーラーの全高を抑えるだけであれば簡易水冷という選択肢がありますが、小型ケースの場合、ラジエーターの取り付けができない場合も多いです。この場合、やはりロープロファイル対応CPUクーラーが一番の選択肢となってきます。

高い冷却性能が必要ない場合

そもそもCPUが低発熱で、高い冷却性能を必要としないという場合もロープロファイル対応CPUクーラーの採用を検討できるでしょう。ただし、積極的に選ぶ必要性は薄いです。価格面でサイドフロー空冷に対して優位性がないのと、低発熱なのであればCPU付属のリテールクーラーで十分なためです。

小さなCPUクーラーがマザーボードに収まっている様子が好き……など、見た目にこだわる場合に選択肢として加えると良いでしょう。

まとめ

  • ロープロファイル対応CPUクーラーとは「全高が低く抑えられたCPUクーラー」のこと
  • 「全高◯◯mm以下ならロープロファイル」といった規格があるわけではないが、概ね全高70mm以下の製品がロープロファイルと呼ばれている
  • トップフロー型の空冷CPUクーラーで、冷却性能は限定的
  • CPUクーラーの高さ制限が厳しい小型PCケース、水冷ラジエーターを搭載できないケースで有力な選択肢となる
  • 見た目にこだわる場合も選択肢としてアリ

ロープロファイル対応CPUクーラーは小型PCを組む上では大変お世話になる機会の多いパーツですが、「ロープロファイル」の用語の定義がハッキリとしておらず、誤解されやすい製品群だと思います。特に初めて小型PCを組む方にとっては分かりづらい表記でしょう。

「何か具体的な規格があるわけではない=ケースの仕様を都度確認する必要がある」という点を押さえた上で、購入予定のPCケースとCPUを考慮して、本記事を適切な製品選びに役立てていただければと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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